1950s 東洋楽器 Montano
戦後の日本はアメリカ軍の占領という事情もあって当時のアメリカ音楽を演奏するための楽器がもてはやされ、Gibsonを買えない一般ユーザのために優秀な国産ギターが製造されたようだ。特にF穴付きアーチトップギターとウクレレは、エレキブームが来るまでの目玉商品だったようである。
この楽器はそのような内需促進用ギターのひとつと思われるが、思いの外、しっかりと作られており、オーバーホールが完了しているので現役の楽器として使用できる。
意匠も楽器デザイナーのポリシーが反映されたものとなっており、当時流行のギターデザインを思い知る。